Good Old Days 7

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San Francisco 1990's


20年ほど前、つまり1990年代のベイブリッジとサンフランシスコである。
ネガフィルムに傷がついているのかスキャナーのレンズが汚れていたのかは分からないが、いま見るとずいぶん画面が荒れている。
この時代に私はいろいな人と会っている。まだパーソナルコンピューターが普及する前だから、日本の人達とは手紙やFAXでやり取りしていたのである。
知っている人または覚えている人は少ないだろうが、ジャマールなどという面白い雑誌で『友達募集』などという広告があった。基本的にはアルバイトニュース的な紙媒体だったと思う。
じつはアメリカだと昔から一般的な手法で、独身・異性の話し相手募集・アウトドア好き・クラシック音楽も好き・電話番号〇〇〇ー〇〇〇〇と掲載する雑誌なのである。
語学学校の授業で、ここに載せるため簡潔明瞭で魅力的な自己アピールを書く練習もした。
SWF.DM.BS.と書いてある場合は、Single White Female (白人女性独身), Divorced Male (男・離婚歴あり) Bisexual(バイセクシャル) と見出しに略号を使い、その後は創意工夫で自己の宣伝文を作るわけだ。
ネット時代の今ではほぼ絶対的に自分の住所や電話番号を明らかにしないが、昔はみな電話番号を雑誌に載せても大丈夫だったのである。
私はその頃日本人女性にしか関心を持っていなかったから、連絡を取った人達の9割が日本在住だった。
国際電話もまだ高かったので現実的な交信手段は手紙とFAXである。それでも一応それなりの数で実際に会うことができたから人の熱意とは素晴らしいものだ。
現実としては成果ゼロだった。しかし、学んだことが多いから良い経験だったと思う。悔いもない。