Good Old Days 6

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Home Party

今の年齢から見れば子供の頃の写真。
あるホームパーティーで、みんなから離れ、部屋の隅で独りタバコを吸っている姿が〇〇さんらしくて面白いと撮られた1枚である。
アメリカの家は部屋が広いこともあり、若い頃はよくパーティーを開く。
料理が好きな人を別として、一般的にはポットラックパーティーといって参加者が料理や飲み物を持参する。
事前にある程度の打ち合わせをして、似たような物ばかり集まらないよう準備する。予算は特に決まっていない。
経済力のある人は比較的に良い物を持ってきて、金のない貧乏学生はポテトチップなど乾き物を持ってくるのがお決まりのパターンだ。
ただ、アメリカはアルコール類が日本よりだいぶ安かったから、金がなくても結構と飲み物はしっかり持ってくる人がいた。
パーティー用のプラスチックグラスやペーパートレイが簡単に買えるので、後片付けは簡単である。
最後のほうでみんな一斉に片づけを始め、帰り道の送り方を決めて解散をする。日本のような度を超した分別はしないため、ゴミ処理も簡単なのである。
サンフランシスコは昔から市バスが24時間運行していたが、道順を決めれば誰かの運転で簡単に家まで送れるから、何台かに分乗して帰るのが普通である。
散々飲んで喋った後、マリファナを吸い始めるのも若い頃の定番だった。当時まだマリファナは御禁制の品だったが、何人か集まれば必ず「ダンナ、良い物がありますぜ。」と言って懐から包みを出し、「お主も悪よのう、うぁっはっはっ。」という調子になるのである。
酔っ払い運転でもじゅうぶんに悪いことなのに、葉っぱまで吸った状態で帰ってしまうのだからヒドイものだ。
サンフランシスコはストリートパーキングが一般的なので、帰ったら駐車場でなく家の近所に停めることが多い。飲んで吸って帰ったあげく、翌朝どこに自分が駐車したのか分からなくて困ったという奴までいる始末だ。いかに昔の運転がいい加減だったか、いかに道路がすいていたか分かるだろう。今どきそんなことをしたら、事故の確率はかなり高いだろう。
時々、昔話をしたいと思う。
しかし、私には古い友人というものがいないので話し相手がない。
日本にいた頃の知人は誰ひとり消息を知らない。サンフランシスコに住み始めた頃の知人もいない。こちらで学校に行っていた頃の知り合いもいない。仕事仲間もいない。
同じ所に35年ほど住んでいても知り合いがいないくらいだから、他の場所に引っ越してからの知人などいるわけもないか・・・。
本当は淋しい。