Las Vegas

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Las Vegas Apartment

何年か前に載せた写真を再び使ってしまう。
サンフランシスコからラスベガスに移り住んだ時は、緑が少ない事や外観に工夫のない建物などが嫌だった。
カリフォルニアの建造物は何処に行っても見栄えを良くするひと工夫があるのだが、ネバダはあまりそういうセンスがなく「建てればOK、機能だけあれば充分。」との感じで終わってしまう。工夫といっても何かを付け足すことではない。過剰な飾りをつけない。シンプルなデザインで機能美を出すことなどがきれいさを創出するのである。
ラスベガスでも大きなオフィスビルなどに行けば土地にゆとりがあるから「さすがアメリカ」と感じさせる迫力を感じさせる所もあるのだが、やはり砂漠の中の街で洒落た雰囲気を作るセンスは育たないようだ。
限られたスペースだからこそ見た目を良くする感覚が育つ。そういった面で、センスが良いのは一番がサンフランシスコ。次がロスアンゼルスそしてラスベガスの順になると思う。

私はその少し野暮ったく冴えないセンスの街ラスベガスからグァムに越してきた。
何度も言うようにここグァムは「アメリカではなかった」のだ。
とにかく何処に行ってもだらしなく格好悪いものばかりの島である。
今日、ラスベガスのアパートに居るとき撮った写真を見て気づいたことがある。
アメリカ本土で芝生を植える時は道路との境を明確にする。じつは、これが緑の美しさをひきたてるのだ。
グァムは舗装道路と芝生の間に境がなく、ただなんとなく草が生えているように見える。しかも舗装が不完全だから路肩に水たまりがあってそこから緑へとつながるため、きれいさより汚さが出てしまう。
アメリカ本土でも治安のあまり良くない地区はフロントドアの外側にもうひとつフェンスを付けるのだが、これがグァムだと黒い網戸的フェンスになるのも外観を悪くしている。
実際の防犯対策としては本土型フェンスのほうが効果があり、網戸的に見えるグァムのセキュリティドアはほとんど効力を持たない。
アメリカ50州にも含まれない未開の島グァムなのに事前調査もせず引っ越しを決めた私が愚かなだけである。しかし、それにしてもこの貧しそうな雰囲気と汚く見えるすべての作りは悲しい。
ツーリストが多く基地からの収入があるから本当は財政的にさほど貧しくない島なのだろう。消費税もなくやっていけるのは今どき珍しい所である。しかし、全体にアメリカ的きれいさがなく、どうしても東南アジアの島という雰囲気なのが残念である。