TOKYO

イメージ 1

墨田区京島という所の路地である。
台東区や墨田区は直線の道が多い印象だったが、墨田区は結構と曲線の道路が多く、古い住宅地は練馬・杉並・世田谷の裏道と似たようなものだった。
このような狭く曲がりくねった道は緊急車輛が通れないことに加えて家の間隔が少な過ぎるから、ひとたび火災など発生したら被害は甚大なものになるだろう。
また、多くの家が建築基準法など満足にできていない頃のものなので、地震にも弱そうである。
しかし、私としてはこういった古い下町こそが昔を感じさせてくれて好きなのだ。
おそらく今の経営者が引退したらそれを最後に店じまいすることが確実そうな個人商店が細々と生き残っている。既に八百屋と魚屋はこういった地区で営業を続けることが難しくなってきたのだろうが、肉屋とか小さな飲み屋などは所々に生き残っている。
写真では意外なくらい広く見えるこの道路はじつのところ大変に細く、軽自動車さえすれ違うことは不可能だ。そんな道でも一方通行になっていないのがまた驚きである。
この地区は人も自転車も殆ど道路交通法など守らないのが面白い。
昔と違って今は車道のはしに自転車レーンが設けられているのに、それを無視して歩道を走る自転車が大変に多い。歩道のない所では当然ながら人が路側を歩くのだが、それも右を歩いていたり左を歩いていたりと規則など完全に無視されている。人が道路の左側を歩き、そこに右側通行の自転車が大量に走っている状況なのだ。
日本の風景写真はあまり人の興味をひかないことを知っている。
しかし、人生の半分以上がアメリカ生活の私にとっては日本が少し外国になっているので、却って写真を撮りたいのである。この感じの写真はもう少し続く。