SFO July 2012
ラスベガスに来てから本当に写真を撮らなくなった。
撮るほどの景色がないのかこの街が好きになれないのか、いろいろ理由はあるだろうが、とにかく何も面白くないのである。
何気なく昔の写真を見ていたら、2012年に撮ったと思われるサンフランシスコ空港の写真があった。日本人ツーリストらしい人達が写っていて、それが今では見ない懐かしい光景になっている。
昔は、街にも空港にもよく日本人がいたものだ。
この天井の高さ、そしてなんとなく伝わってくる明るさ。これがラスベガスにはない。
低い天井と何百回も繰り返されるコマーシャルの映像。それに人工の明るさしかないのがラスベガス空港である。
ロスアンゼルスの空港も、古びたイメージはラスベガスと似ている。
よほどの金持ちでない限り生きていくのも大変なサンフランシスコ。生活の隅々まで規則が支配する窮屈な社会ではあったが、あの近代的な雰囲気と全体の明るさはじつに懐かしい。
