CAMRY San Francisco

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TOYOTA 1999
車の話題でもうひとつ。
これがサンフランシスコで買った最後のクルマ。1980年代は次々と車を買い、中古車ばかり5台か6台乗り換えた。なかには300ドルくらいで仕入れ、家まで乗って帰る途中で動けなくなったものもある。初期のシルビアだったが、これはそのまま誰かに売った。
日本と違って手続きが簡単だから、家電品を買い替えるのと同じ感覚だ。
このカムリを買う前は MAZDA 626 を20年ほど乗っていた。
そのくらい古い車だと常にどこかが不具合という状態だったが、ある程度は自分で修理するし、「この故障は無視しよう。もっと悪くなった時にパーツを変えよう」と考えるのである。
しかし、やがて日常の足としても使いづらくなるほど具合が悪くなったので、ついに買い換えたのがこのカムリだ。
3000ccだから坂道ばかりのサンフランシスコでも無理なく走って快適だった。
どこかの教会を主宰している日本人から買ったのだが、神に仕える人といってもあまり信用してはいけないことを学んでしまった。
買う時は一言も教えられなかったのだが、酷く雨漏りするのである。
雨の少ないカリフォルニアで、しかもトランク内の雨漏りだからなかなか気付かなかった。
仕事にでも使わない限り、トランクを開ける機会はなかなかないものだ。
そして、ある雨の翌日トランクを開けて、大量の水が溜まっていることを知ったのである。
「そうか、こうして活き魚を教会に毎日届け、みんなで新鮮なものを料理していたのだな・・・」と最初は思った。しかし、よく考えたら何も教会は宴会場でないし、必ずしも活き魚を持って行く場所でないことに気づいた。
つまり、これは修理の不完全な事故車を騙して買わされたのである。
以来、雨の翌日は必ずトランクの中の水抜きをするのが課題になった。それ用の容器とタオルが必需品になったのである。
しかし、その1年か2年後ラスベガスに引っ越したから、水抜き作業は不要になった。
あの街では、たとえ水がたまってもすぐ完全乾燥してくれるのである。見事なラスベガス仕様として、今も走り続けているのではないかと思う。