Datsun 210

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アメリカに来て初めて買った車。
1983年頃に4000ドルほどだったから比較的に高いものだった。当時はこのようにサイドモールを貼り付けるのが流行っていたらしかったが、私の好みではなくその後すぐ剥がした。
日本国内のサニーは両サイドが方向指示器になっていたと思う。輸出用はなんとこれが点滅せず、フロント中央部のふたつがその機能を持つ。つまり、横方向からは方向指示器が作動していても見えないのである。
エンジンは北米輸出仕様1500ccだったと思う。トランスミッションはマニュアルの5速。アメリカでマニュアルシフトを運転できる人は少ない。私は日本でも免許を持っていた為なんの問題もなかった。
サンフランシスコのように“坂道しかない街”だとオートマチックのほうが良いという意見がある。しかし、実際はマニュアルシフトのほうが楽である。家を出た瞬間から斜面なので坂道発進などまったく気にならないし、下り坂でブレーキを踏み続けなくて済むのは心理的に楽だ。
これを買った直後は嬉しくて遠くまで行ったりした。片道350kmほどあるヨセミテ国立公園にも行った。あのように小さなエンジンで長距離の運転をするなど今では考えられないが、若い時はエンジンの高速回転もさほど苦にならなかったのだ。
その後バスを運転するようになってからは、乗用車の運転が大変につらくなった。大きく重い車体にエアサスペンション、そして運転席から12mほど離れた所にあるリアエンジンに慣れてしまうと、狭い車内に入ってくるエンジン音がそのまま疲労感に繋がってしまうのである。