Good Old Days 4

イメージ 1

San Francisco Down Town

写真が左に傾いている。
画像ソフトで修正しようとしたら、Microsoft に付いてくる Paint には角度を直す機能がなかった。
何か使えるものがないかとダウンロードをいくつか試したが、結果はダメだった。
やはり、店に行って買うのが一番簡単なのだろうか?

この写真の奥はフェリービルディングである。
1989年10月の地震より前に撮ったものだから、ビルの根元をフリーウェイが隠している。
あのフリーウェイがあればベイブリッジからフィッシャーマンズワーフまですぐ行けて便利だったが、撤去したら急に眺めが良くなったので結果的には良かった。
世の中は、時として誰も想像しない方向に進むものだ。
私が関わってきた旅行業は2001年9月11日のテロですべてが激変した。激変などという言葉でなく壊滅が正しいのだが、とにかくたった1日の出来事を境に業界はそれまでの10分の1くらいに縮小した。
当然の如く大半の人間は失業し、家を持っていた人はローンが払えなくなりアパート暮らしの人間は家賃が払えなくなった。
1990年代中頃から家賃の高騰が始まったサンフランシスコは、失業保険の全額をつぎ込んでも家賃に満たないのである。
業界を去る者、永住権を放棄して日本に帰る者、よその州に引っ越して行く者、いろいろな方向へ散り散りになったことだけは確かだ。
渡米直後の私はもちろん大変に貧しかった。それでも、やがて仕事に就いてからは毎年確実に生活が良くなり、どうにか先への希望が出てきていた。
しかし、あの日以降は無限の下降線を辿ることになった。
生きていると、いろいろあるものだ。