Marijuana Card

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これが何の看板か分かる人がいるだろうか?
マリファナディスペンサーといって、医療用マリファナを売っている店の看板である。遠くからもすぐ分かるよう、大変に大きな看板だ。
以前は処方箋のようなものを持って行くとこうした店で買うことができた。しかし、その後アメリカ西側の州は大半が嗜好品としてのマリファナを認めたので、もう処方箋は不要になった。
物事はすべて始めのうちだけ注目される傾向がある為、「全面解禁」となった頃は人気が出過ぎて困ったようだ。試しに買ってみたい人が一時的に増えたのだろう。
じつは解禁といっても酒やタバコと同じく、販売の免許を持つ店しか取り扱うことはできない。
ガソリンが必要といっても近所のスーパーマーケットで買えるわけではない。それと同じでマリファナは正規販売店に行かなければ入手できないのである。
身分証明書の提示を求められるから、未成年または何かの事情で正規店に行けない者はどうするか?
昔のように内緒で誰かから買うしかないのである。
面白いのは、正規で買っても闇で買っても価格が同じことだ。禁酒法時代のアルコールは闇しかないから高かったはずだが、マリファナは一貫して安かったということか。
正規の品は種類が豊富で、包装がしっかりしている。
マリファナはじつに多くの種類が売られていて、店員は効能を説明してくれる。まるでワインの解説か漢方薬の能書きみたいな話だが、たいていの人は何も分からないだろう。
1997年は雨が少なく気温が高かった。そのため〇〇種のブドウは例年より甘くて香りが良くなった。そして樽に使った木が良かったから味に気品がある。
そんなこと言われたってまったく分からないのと同じだ。