1960's

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サンフランシスコからラスベガスへの引っ越しは自分でトラック移動した。
積み込みは Student Power というサイトで探した学生たち数人だ。しかし、実際に来てみたらあまり使えない若者たちで、時間がかかる割りに仕事が捗らなかった。
彼らは引っ越しを自分の経験から軽く考えていたようだ。学生の持ち物などたいした量ではなく、ピックアップトラック1台程度で済むものと思っていたのだろう。現実の引っ越しは少なくても4トントラックを必要とするのが一般的だ。
半日以上かけてようやく積み込んだものをラスベガスで降ろす時は4人のプロが2時間もかけずに完了した。
家族や友人のいない私は、引っ越しの時いつも人手で苦労する。トラックだけは大きさに関係なくすべて自分で運転できるからレンタルで良い。都会の場合、面白いことにレンタルトラックを扱う所の周辺にヒスパニック系の男達が待機している。ほぼ全員が不法就労の人間に見えるが、声をかけるとすぐ必要な人数が集まるしなかなか良く働く人達なので学生よりはだいぶ頼りになる。
飛行機に乗ってラスベガスを下見に行く。事実上初めて行くような未知の所なので本当に暮らしていけるかどうか現地の情報を仕入れる。
地図を頼りにアパートの物件探しをする。適当な所が見つかったら契約し、ラスベガス側で荷物を降ろす人手を確保しておいてからサンフランシスコに戻る。
家に着いたら引っ越しの準備をする。荷物をまとめる。
レンタルトラックを取りに行く。家具などをすべて積み込む。2日かけてラスベガスまで運転する。荷物を降ろす。
積みきれなかった荷物と自分の車を取りにサンフランシスコに戻る。また2日かけてラスベガスまで運転する。
実際にはこの中でいくつかの作業は繰り返し行うのだが、陸続きで隣の州に行くだけだからグァムへの移動よりはだいぶ簡単だった。4トンを少し超えそうなトラックにほぼすべての物を積んで、生活そのものをラスベガスに持って行ったようなものだ。たぶん、一番多かったのは書籍とCDやDVD関連だったと思う。
しかし、ラスベガスからグァムに行くときは船を使うため荷物が多いと費用がかさみ、可能な限り持ち物を減らす必要があった。
家具は基本的にほぼすべてを捨てた。子供の頃から残しておいた大量の手紙類はスキャンしてデジタル保存した。
大切に持ち続けていた多くの本も捨てた。総量が多く、紙は重いので仕方なく捨てたのである。
この写真のものは、惜しみながら捨てた本の一部だ。