San Francisco

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リンカーンパークという所の一部で路線バスも通る道である。
2013年の始め頃まではこの近くに何年か住んでいた。なんでもない写真なのに今見ると涙が出そうになるほど懐かしい。
住んでいたのは古い作りのワンベッドルームだから日本では1LDKという分類だろうか。狭いと言っても東京あたりのアパートよりは広かったはずだ。
近所にこうした散歩に適した場所が多く、スーパーマーケットやローカルの食料品店があってなかなか良い環境だった。ロシアの食品を売る店にあるアップルケーキがじつに美味かった。
家賃はサンフランシスコだからひどいもので、月収の少ない時は所得と家賃が逆転することさえあった。ひとりだけの収入で1LDKに住むなど、もう不可能になってしまった街なのである。
しかし、それでもあの街の環境の良さを考えるといくら生活が苦しくても「ここに居て良かったなぁ」「貧しいけれど気持ちは豊かだ」と感じていた。

この写真だけ見るとグァムだってこれに負けないほど自然が豊かだから気分は悪くない筈なのに、どうしても快適さにつながらないのが不思議だ。
グァムで見る人はその多くがチャモロ族で常にTシャツとショートパンツにビーチサンダルしか履かないからだろうか。体形はだいたいが相撲取りである。
何を見ても雨で汚れているからだろうか。湿度が常に高いため少し歩くだけですぐ汗が出てしまうからだろうか。
とにかく、カリフォルニア州を知っているとグァムはすべてがきれいさに欠けるのである。

絶対アメリカ本土に戻れないわけではないのだから、今の失敗を悔やんでばかりいても意味がない。
しかし、生活が苦しくても人に「幸せ」を感じさせる環境と、生活はなんとかなっても不快感いっぱいの違いは何処から来るのだろうか?
子供の頃から寒さに強く暑さに弱い私だったので、グァムの湿度そして秋や冬が来ないから365日その高湿度状態が続くことに精神が耐えられないのだと思う。
日本の夏はグァム以上に暑いらしい、それでもなんとかなるのは秋が必ず来ることと日本人が清潔さを大切にするからだろうと思う。
もうひとつ加えたい。ラスベガスの夏は絶望的に気温が高い。体温より10℃くらい高い時もある。しかし湿度が大変に低く、8月から気温が下がり始めるから意外と耐えられるのである。