Utility Pole

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

電信柱は英語でなんと呼ばれるのか調べたら、次の4語が出てきた。
hydro pole
power pole
telegraph pole〈英〉
telephone pole〈米〉
utility pole〈米〉
アメリカに40年ほど住んでいてこの名前を知らなかったのは、それほどまで電柱が非日常的な物。あまり見かけない存在だからだろうか。
昔、ハーマンズハーミッツの曲に Leaning On A Lamp Post という曲があったので、私はランプポストが電柱の英語名だと思っていた。ついでにいうと、これは別の人の曲を彼らがカバーしたものだったことを今知った。
とにかく日本は電信柱に関して極めて珍しいほどの後進国である。国が貧しくて地下埋設が難しいなら分かるが、事実上世界二位の豊かな先進工業国で町並みも綺麗な国でありながら、その景観を著しく損ねている電柱と電線を現状放置しているとは、まるで現代のミステリーだ。
ゴミ箱がどこにもないのに関わらず路上に廃棄物が散乱せず、極限まで混雑度の高い通勤電車でも皆が手際よく乗降する国、そして現金を落としてもそれが持ち主に返るという不思議な国が、何故か電柱にだけはまったく関心を示さないのが面白い。
お上品な金持ち国である日本の電柱をたとえて言うと、高級な背広を着て高そうなネクタイをしているのに、スラックスの膝に穴が開き、靴が酷く汚れたスニーカーであるようなもの。或いは洒落たレストランなのに入り口に洗濯物を干しているような感じである。

これは東京のある街で電柱撤去をしているところの写真である。
本当は Before After として載せたかったが、工事終了までここに居るかどうか分からないので何枚か紹介することを決めた。
この話題は明日も続く。