Caltrain

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Train USA
サンフランシスコと南の街をつなぐ通勤列車、カルトレインである。
いつかはこれより更に高速そしてより多くの乗客を運べる日本的電車に切り換える予定らしいが、今のところ、こんな感じの古いディーゼル列車が運行されている。
車輛は2階建ての構造で、すべてひとり掛けの座席のみ。立ち席はない。
基本的に乗用車かバスでの通勤が普通のアメリカに於いて、列車通勤は少数派なのである。
この2階建ては少し面白い作りで、中央部分が吹き抜け状態になっている。
駅に改札がなく、自販機の設置されていない所から乗った人は車掌が巡回してきた時に料金を払う。
その際、車掌は1階部分から手を伸ばして2階の乗客とやりとりするのである。
アメリカも、昔は列車を利用する人が多かった。
しかし、今から何十年か前に自動車メーカーが政治的圧力をかけて鉄道路線を次々と廃止に追い込んだ結果、鉄道で繋がる街が減ってしまったのである。
その後1970年代あたりから排ガスや渋滞などの問題が深刻化したのに伴い、今は再び列車や電車が見直されてきている。
サンフランシスコは公共交通機関の発達した街であることに加えて常に新しいことに進歩的発想をきどる傾向があるため、おそらく全米初の本格的高速通勤電車を登場させたいのだろう。
BARTという全自動電車を運行させて湾の西側と繋いだのは1970年代初頭だった。
次はシリコンバレーのある南側に電車を通すことだ。