Resturant In Carmel

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Carmel

カーメルの町にはこんな感じのレストランがたくさんある。
メニューを見るとやや高めの値段設定だが、こういった所に遊びに来る人達は所得水準が高そうだからあまり気にしないのだろう。
日本は、あまりにも品質に対する価格が安すぎる。
その為、アメリカでパスタに20ドルも払うと随分なムダ使いをしているように感じる。
日本のサイゼリアに行けばこちらの半値でクォリティー2倍のものを食べられるが、それは日本人の味覚と調理技術が世界基準の中で突出しているだけのことだ。

人件費の高いアメリカだと、たぶんウェイトレスの年収は私の倍かそれ以上だと思う。
時給そのものが低くても、チップがあるから最終的にかなりの所得になるのである。

仮にひとりの客が20ドルの食事をするとチップはその15%か20%になり、ウェイトレスはひとりからでも3ドルか4ドル入る。
1日フルタイムで働くといかに多額の現金を手にするかが分かるだろう。

カリフォルニア州の法定賃金はだいぶ高く、その中でもサンフランシスコなら全米最高水準なので、今の仕事に就いて30年以上になる私の時給よりウェイトレスの年収は上である。
日本のように定期昇給がなく年齢によって時給が上がることのないアメリカでは、同一職種に留まっているとほぼ一生所得は上がらない。
ある程度の企業になってようやく有給休暇が増えたり、保険の自己負担が減ったりする程度の違いである。
この国で転職が多いのは、自分を少しでも高く買ってくれる会社に売り込んで、年収を上げるためである。
昇給も昇進もない国で同じ所にいつまでも働き続けていると、生活が年々苦しくなっているだけなのだ。
時給の安いことで定評があるのはファストフード店だが、これらはすべてアメリカの大企業だから福利厚生がかなり良い。
健康保険は会社が全額負担。有給休暇あり時間外手当ありに加え、学生だと就学サポートといって学費の補助もあると聞く。
ということは、時給が法定最低賃金であっても実質所得は私より上なのか・・・。
まぁ、独り者の私はどうせ老い先短い短い人生なので、好きなことをやって気楽に生きている今に満足していれば良いだけのことだ。
人生観や価値観はいろいろだ。