Utility Poles

イメージ 1

この道路が設計された頃は、自転車が車道のみを走る法律だったのだろう。
街路樹が歩車道の境界部分に植えられている為、今では自転車レーンを拡張することが難しい。その結果、車道に自転車用の表示があるにも関わらず歩道を自転車が走ってくる。
特に交通量の多い道ではないのだが、自転車に乗る人は、自分が車から受ける被害より歩行者を負傷させるほうが良いと考えるため、歩行者を蹴散らすように歩道を走る。
道路交通法を知る機会のなかった人や、『自転車も“例外的に”歩道上を走れる』という法律制定以降に生まれた人達は、『自転車は歩道を使うもの』というのが基本認識だ。
歩道の幅を半分にして自転車専用レーンを作ればすべての人に良い結果が出るのだが、街路樹があってはどうにもならない。

電柱さえなくなれば、日本の景色もさほど酷くないところまで進化した。
しかし、年間7万3千本ほど増えると聞く日本の電柱は今のところまだ絶望的状況にある。
2年ほど前にできた新法により、今後は都市部を中心に少し電柱を規制することができるようになった。別の試算によると、日本の道路総延長と工事に要する時間から計算した場合、すべての道から電柱を撤去できるのは、西暦2700年または、あと2700年必要となるらしい。
私は、あと2000年も生きることはできないような気がする。たぶん。