Shouwa House

イメージ 1

こちらは正面の道路側から撮った1枚。
隣の家は少し後から建てたもののようで、作りが平成風だ。
この空き家はおそらく昭和後期に建てられ、その頃ならそれなり洒落た感じだったのではないかと思う。
フェンスが低いのは良いが、中がまったく見えないのは現代の感覚だと防犯上よろしくない。しかし、昔は中など見えないほうが住人にとって快適だったし、塀は高いほうが安全と考えるものだった。
住宅そのものにあまり厳重なカギを設けず、敷地内に入る部分だけ鍵をしっかり付けるのが昔の発想だったのである。
現在でもアメリカの住宅に比べたら形式的に付けているだけの脆弱な日本の鍵だが、昭和の家は本当に防犯対策などないようなものだった。
今の日本はとにかく便利になった。しかし、欧米の社会を知ってしまった人間から見るとあまりにも細かい規則が多く、生きていて少しも楽しくないと感じる。
次々と規制を増やして “管理監視されることを好む” 日本人が作る社会だから、規則が人間より先に行ってしまうのは当然の帰結だ。
欧米は大人の社会だから、規則は人の生活を便利快適にするためのもの。あくまで人間が規則を運用する社会である。日本はひな鳥の集団のような国なので、規則で守って貰うことに快適さを感じるのだろう。