One Of The Best

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たまに本を買う。
視力が落ちると活字を追うのがつらくなることに加え、本はいつの間にか部屋を狭くするのであまり買わなくなった。しかし、この本は大変に面白く、買って良かったと満足している。
一時は我が世の春を謳歌しながら、環境の激変でたちまち絶滅に向かった多くの生き物たち。それがまるでアメリカの日系旅行業そっくりでおかしい。

どれも絶滅した生き物自身の説明がうまくて笑える。いま思い出すだけでも以下の絶滅種が可笑しい。
P56 プラティベロドン
P80 ティタノボア
P90 シソチョウ

唯一残念なのは、解説部でたまにラ抜き言葉が出てくることだ。
現代の人はよく「来れて良かった」と言う。
これは本来なら「来て良かった」が正しいはずだ。
道中がじつに大変で、ありとあらゆる困難を乗り越えてここに来たなら話は別だが、多くの人の反対を押しのけてきたわけでないなら、「来ることができて良かった」ではなく「来て良かった」である。
なぜ意味も必要もないところに、可能の表現を使うのだ。
百歩譲って「来ることができて」を認めるとしても、それは「来られて良かった」であり、「来れて」とは言って欲しくない。ラ抜きは聞きたくなく字面を見たくもない。
ラ抜き言葉を使う馬鹿者は、「行けれる」「貰えれる」まで口にする。そのうち「見えれれる」や「笑えれる」と言い出す日が来るのだろう。お前はそれでも日本人か?
あー、段々腹が立ってきた。