California

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一方通行である。何故そう言えるのか?
日本の人には分かり難いだろうが、「黄色の線が道路の左端にあるから」というのがその答えだ。
アメリカの法律では、黄色の実線が踏み越えていけないサインなのである。
通常、実線は見通しの悪い部分や道路の区分に引かれる。
これが点線の場合は追い越し可能という意味で、どうしても必要な時は先行車の左側から追い越すことができる。もっとも、アメリカの田舎は追い越すほど自分の前に車が走っていないから、現実に黄色の破線から左側に出ることはあまりない。
通常、破線と実線は交互に出るもので、見通しの良い側は破線、前方視界の限られる側は実線になっている。
つまり、仮に先行車を追い越すにしても急ぐ必要はなく、自分の側に黄色の破線が出てくるまで待っていれば良いのである。
そして、登り坂になると登坂車線というものが設けられていて、遅い車が道の右側に出て後続車を先に行かせることができる。
意味なく5台以上の車を後ろに従えて走るのは法律違反である。
アメリカの人はおそらく誰でも知っていることなので、後続車に迷惑をかけてまで道を譲らず遅く走る者がいたら、それはレンタカーを運転している外国人だろう。
観光地の狭い道で路肩に車を停めて写真を撮る者がいたら、日本人ツーリストである可能性が高い。
アメリカの観光地は、写真を撮りたくなるような所なら必ずそのために路肩を広くしたりして、安全に配慮している。
しかし、いつも狭い道ばかり走っている日本人は観光地の狭い路肩でさえ広く見えてしまうので、平気で車を停めたりするのである。
この写真では写っていないが、反対車線は左側の切通し部分にある。
これがアメリカの道路なのだ。