Airport

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これも以前に使ったことのある写真らしい。これは、旅行直前の嬉しそうな笑顔のシーンだ。(今は、チェックインカウンターでしか写真が撮れない)

2001年9月11日のテロまで、アメリカの空港は搭乗口まで自由に行き来ができた。もちろんセキュリティーチェックはあったのだが、手荷物を金属探知機に通せば実際の搭乗客だけでなく出迎えや見送りの人達もゲートまで行けたのである。
仕事上わたしはいつもお客さんを搭乗口まで案内したのだが、そこに居るといろいろな人間模様を見ることがある。
今でも忘れらないのは、恋人かハズバンドを見送りに来た女性と子供のシーンだ。
おそらく別れがつらくて耐え難かったのだろう。出発間際になってもその女の人は搭乗口に近づかず、だいぶ遠くの所に立って見送っていた。連れていた子供はもっと近くに行きたかったらしく、それを「行ってもいいよ」と言うのが、彼女には精いっぱいの強がりに見えた。それ以上彼に近づいたら、もう悲しさに耐えられなかったのだろう。
仕事で毎日行っていたエアポートではあるが、別れの悲しさを見るのが少しつらい場所でもあった。