Pond or Swamp

イメージ 1

浦和にある有名な池で『別所沼』という所。
正しくは、沼ならSwampで池はPondだ。日本語でそのふたつはあまり明確に分けられていない。
沼というと少しよどんだイメージがある為、今はあまり歓迎されない。
不動産の広告で〇〇沼の名があると売れない物件が、『〇〇池の近く』と書けばすぐ買い手が現れると聞く。
私はこの別所沼の近くに住んでいた。昭和30年代後期か40年代前期だ。
当時はこれほど木が育っていなくて、今の写真とは違う。

今日は少しつまらない話をする。
ラスベガスを出ると決めたのは比較的に急な思いつきだった。
初めての“海を越える引っ越し”だったから分からないことばかりで、船便で引っ越しをしてくれる会社を探すことさえ苦労したほどだ。通常の引っ越しのように行先の住所が確定しているならまだ良い。しかし、私の場合は “遜个垢 ⇒∩?垢 2拱が届く前に現地に行き、アパートを探してからそこに搬入する という変則的な方法だったから話が面倒なのである。
日本語で説明できる日通などは高過ぎてとても手が届かない。調べたら1回の引っ越しで7000ドルくらいはかかるようだ。そこでいろいろな業者にあたってみたら米国の大手運送会社が3000ドル程度でそれをやってくれることが分かった。
問題は荷物の総量である。
なにしろアメリカに40年近く住んでいたのだから、当然のように物が多い。
結局、家具はすべて放棄することにして、どうしても捨てられない物だけを送ることにした。
アパートのリース契約も半年残っている。これを早期解約すると違約金が取られるうえデポジット(保証金)も返ってこない。
そこで、知り合いのレストランで働いている男がちょうど住むことを探しているというので、彼に後を半年引き継いで貰うことにした。
家具はすべて無償で提供することで話がまとまった。大型のガラステーブルや掃除機そしてカーペットクリーナーその他を含め、総額500ドルは確実に超えたと思う。
ところが、これがとんでもなく非常識な奴で、家賃は滞納する郵便物はまったく転送してこないという有様だった。
あまりに家賃が遅れるので問い合わせたら「いつでも良いって言ってましたよねー」と返ってきた。税金の申告に必要な書類が私宛で届いているのにそれも転送してこない。
当初は契約を更新して住み続けるはずだったのだが、彼は金がないらしくもっと安い所に移ることになった。
アパートは退出するときに原状復帰しておかないとデポジットが戻らない。そのためシャワーヘッドも最初に付いていた安物に戻す必要があった。そこで「シャワーヘッドが見つかりません。新しいのを買うから実費と送料を払って貰えませんか?」とメールが来た。
車をタダで直してやって家具もすべて無料で譲ったのに、数ドル程度の物を買うのにその費用を私に要求してくるその神経がすごい。
すべてがあまりに不愉快だからメールを送らないようにしていた。
いよいよその男が引っ越す時、アパート側に30日前の通知をしなかったためデポジットは戻らなかった。「たくさんの郵便物は3月27日に送りました。要領が分からないので船便になってしまったかも知れません。」と知らせてきた。
アメリカの郵便局は10年ほど前に船便を廃止したのを知っているから、それが虚偽の報告であるのはなんとなく分かっていた。しかし、もう言葉を交わすことさえ不愉快だったので何も言わないことにした。もちろん郵便物が本当に送られてくることはなかった。
先日、ラスベガスの電話会社から108ドルの請求書がコレクションエージェンシー(取り立て屋)を介して送られてきた。
自動引き落としにしていたから請求が来るのも変とは思うが、何かの事情で2ドルか3ドルの不足が発生していたのだろう。
その僅かの金額に延滞金が付いて108ドルである。
一般的に日本人どうしならあまり細かい約束事は確認しなくても済む。これはよほど特別な人間でない限り常識や良識の範囲で話が済むからである。まして知り合いのレストランで働いている人間である。
しかし、世の中にはこんなとんでもない日本人がいるものなのだ。私はもうじゅうぶんに歳をとり多くの事を経験し、人生の12月下旬くらいまで来ている。そんな私でもこのように愚かな間違いをしてしまうのである。
IRSから2016年の還付金も来ていた。こちらから催促しなければその郵便も転送してこなかったのである。IRSのチェックには「365日を過ぎたら換金不可」と書いてあった。私が受け取った時は既に期限切れだった。幸い今回は期限切れでもなんとか換金できたが、本来なら1000ドルを紙屑にしてしまうところだった。