GUAM

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グァムの家はセメントを固めて作る。
暑い所だから木造の家にしたほうが涼しく快適になるだろうが、雨が大変に多く暴風雨もある所だから石のほうが丈夫で良いのだろう。
しかし、石の地肌むきだしの状態は雨ですぐ黒ずんでくる。日本や欧米の人なら、濡れても汚れが目立たない化粧石を貼るか汚れを簡単に落とせる素材を使うかすると思う。南国の人にそんな発想はない。
何か目的があってすることなのだろうが、屋根の上に古タイヤを置くのは家の外観を大きく損なうと思う。

グレーのSUVはタンクキャップのカバーが欠損している。
簡単に直せる部品なのだがそういう不具合はまったく気にしないのが島民気質だ。
故障や不具合は軽微なうちに補修すると費用もかからず、車全体が良い状態を保つから年数の割に劣化が目立たない。これは車に対する愛着感に繋がるうえリセールバリューが良くなる。
そんなこと考えもしないのがグァム流であるし、それに同化できない人はこの島で生きていきにくい。
グァム人になるには、「だらしない」「カッコ悪い」「少し汚い」、この先進国的発想から出る言葉を忘れることが大切である。

私は結局自分の車を持たず、最後までレンタカーを使うことにした。“激安”を謳っている会社から借りたのだが程度はかなり凄い。
布地のシートが破れている。ドアを閉めるたびにミラーが空を向いてしまう。路面の悪い所を通るとルームミラーが外れて落ちてくる。運転席の窓は半分しか開かない。トランクルームに水が入ってくる。いろいろな部分が錆びている。その他いろいろ。日本なら廃車置き場にしかないような車だが、この地では立派なレンタカーである。