TOKYO

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スカイツリーまで散歩した帰り、また古い家を見つけた。
糸の宣伝看板があるから昔は洋品店だったと思う。昭和40年代までは今のように大量の安価な輸入服がなく、比較的安い国産の服が何処にでもあった。
洋裁を学んだ人が自分である程度の量を作り、小規模の販売店がそれらを流通させていたのである。もちろんオーダーメイドの服もたくさんあった。しかし、中国あたりから極端に安い服が輸入されるようになってそれを大量に売るチェーン店ができてくると、町の個人商店は次々と廃業していった。
一見すると空き家にも思えてしまうこの家は良くみると2階に洗濯物がある。昼でも雨戸が閉まっているのには何かの事情があるのだろう。
このように古いままの状態で残されているは、経営者が既に高齢であることに加えて、ここが道路拡幅で近い将来完全に撤去されるからだと思う。
電柱と電線さえなければこの道路も少しはマシな景色になるのが容易に推測できる。
この先の交差点を左に曲がるとそこは既に地下埋設の工事が進んでいるので、この道路も拡幅が済む頃は電線のない素晴らしい景観に変わっているはずだ。あのろくでもない緑のタヌキ知事の数少ない良い政策が東京から電柱を一掃することだから、都民の意識が大きく変わらない限りいつかは東京も先進国の首都らしい景観に近づけると思う。ヨーロッパの国々をも凌ぐほど豊かな東京都だから、財政的には無理な話でもない。