Park

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記録では2003年10月25日に撮ったことになっている。
しかし、それが本当に撮った日なのか写真を整理した日付なのかは分からない、撮影場所がサンフランシスコ市内であることは確かだと思うが具体的に何処だったのかはまったく思い出せない。
サンフランシスコは10月下旬でもこのような感じだ。夏と冬で気温の差が少なく、何処でもいつでも緑がいっぱいある街だった。

今日のラスベガスは46℃。夜の今でも39℃ある。
そして、こんな暑い日に私はバスの車内で座席の修理をしていた。バスというものは窓が大きいからそれ自体が温室構造であり、特にアメリカのバスは大半が改造ものだから冷房の効きが弱い。本物のバスなら最初からそれ用の強力な冷房があるから良いが、改造ものはとにかくあらゆる面で問題が多い。
しかし、本物が1台80万ドルするのに対して、トラックを無理やりボンネットバスに仕立てた偽物バスは1台が12万ドル前後から買えるので、ラスベガスにはこれが大変に多いのである。
私自身は修理工でもないのだが、他にできる人がいない会社だから見るに見かねて私が直すことにした。
作業はシートベルトの付け替え。いかにも考えの浅いアメリカ人が作るアメリカらしい愚かな作りで、シートベルトの巻き取り部分が通路にはみ出して乗客が頻繁に足をぶつけるのである。そこで私がアイデアを出しそれの位置を座席横から下に移したのである。
なにしろ通常でも16インチしかない通路が、このベルトのリールに邪魔されて11インチしか残っていない構造なのだ。
人は全部が11インチの通路なら意外となんとか歩ける。ところが部分的にその狭さになると誰もが足をぶつけてしまう。
外気温46℃。冷房はさほど強力に効かない。その環境しかも狭い車内で約4時間の単独作業。よく私は生きていたものだと自分で感心する。
誰かがやらなければ問題は解決しない。狭い所での無理な姿勢による作業。極めて高い温度。かなり体力を消耗する仕事だったが、私はそれが日頃の運動不足を少し直すことになると思い、結構と喜んでやってしまった。
サンフランシスコに住むと近所の買い物でも必ず坂道を歩くから健康に良い。ラスベガスに居たら歩く機会がほとんどないため、今日のように極端な悪条件下の作業が却って体に良いと考えてしまう。
汚れた服は先ほど洗った。こちらは洗濯機にセットで乾燥機が付いているのだが、敢えてジーンズを室内干しすることにした。
湿度4%などという馬鹿げた気候だと、こうして少しでも室内に湿度を供給したほうが良いのである。バスタオルでもジーンズでも、室内干し数時間で完全に乾いてしまう。