Night Time

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Station

毎日どこかに出掛けていて、帰るのはいつも夜遅くだった。
電車に乗るのは日本にいる時だけなのに加え、時刻表に詳しくないから、時には終電を逃しそうなこともあった。
今はだいぶ慣れてきたが、日本に行き始めた頃は途中で接続が切れて宿まで帰れないことが何度かあった。終電そのものは理解してもそれは最初の一本だけで、そこから乗り継ぐべき電車の終電に間に合わないのである。
もっと都心の宿にすれば帰宅が楽だが、私はこの写真の街が妙に気に入ってしまい、そこには会う家族がいないのに今でも駅前のホテルに泊まる。
商店がたくさんあり、駅前に大きなショッピングモールがあるから便利なこと、そして深夜でも行けるレストランの多いことが都合良い。
本当は終電の過ぎた時間など食事の場所を探しに行く機会はないのだが、真夜中や早朝にそういった場所に行くこと自体が楽しくて、わざわざ宿を出て食事に行くほどだった。
アメリカに居たらまったくしようさえ思わない食べ歩きが、日本ではすごく楽しいのである。
コンビニエンスの弁当やスーパーマーケットの弁当がじつに魅力的である。
しかし、日本では席について食事しても料金がさほど高くないからたいていは何処かの店に入ってしまい、結果として弁当を買う機会が少ない。
ある日どうしてもスーパーの弁当が食べてみたくて、姉の家に行くときわざわざそれをひとつ買った。そして、その味の良さに驚いたしだいである。
日本の人はアメリカのスーパーマーケットに行くのが楽しいと言う。しかし、日本のスーパーの凄さはアメリカの遥か上をいく。
もし大金を手にしたら何をしたいかと聞かれれば、「しばらく日本に住んで、毎日ショッピングしてスーパーマーケットの惣菜を買いたい。」と応える。