JPN Restaurant

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Cocokara

ラスベガスにも、日本レストランはたくさんある。
もちろんサンフランシスコやロスアンゼルスとは比較にならないほど少ないが、人口比としてはそれなりのものだ。
ラスベガスの場合、ツーリストが行く中心地のホテル周辺にあるのは極めて数が少なく、ホテルの中にある日本レストランは料金が法外なうえ全く日本人の口に合わない。
あれはアメリカ人が勝手に解釈した本当のニセモノ日本料理でしかない。
ホテル周辺でない所、つまりラスベガス大通りから離れた地区に行くと地元民が行くJapanese Restaurantが所々にあり、そのうち何件かは日本人の経営によるまともな料理を出す。
しかし、残念なことにアメリカで日本人が作る本当の日本料理はあまり歓迎されず、たいていは何年かで商売をたたんでしまう。
アメリカで成長する日本レストランは、多くの場合初代の日本人オーナーが手放した店を買い取って“なんちゃってジャパニーズ”を提供する中国や韓国のものである。味は甘いか辛いかだけで旨みはないのが普通だ。
発泡スチロール片に塩をかけて出せばポップコーンと思って食べるアメリカ人の味覚には、日本の味も韓国の味も違いは分からないのだから、本物を提供したいと考える日本人のほうが間違っているのだろう。
そして、中国や韓国あるいは東南アジアの経営者達には日本的こだわりがないからどんな紛い物を作るにも抵抗がなく、本当の日本を知らないアメリカ人が好むインチキ物を平気で作れる。
このレストラン『居酒屋ここから』は日本から来た若い人が経営する所で、日本人の口に合う本当の日本の味があると思う。
『居酒屋』とはアメリカで最近使われ始めた新しい言葉で、日本でいう居酒屋と意味が異なる。Japanese Restaurantといったのでは既に一般的すぎて目立たないため、それよりは新しいことを強調する意味で米国在住の日本人経営者達が使い始めた言葉のようだ。
じつに残念なことにこの『居酒屋ここから』は近いうち閉店し、カリフォルニア州でやり直すと聞いた。
この店の隣にある『Umiya』という韓国人による寿司レストランはお客さんが多いのに、日本人が経営する本物は例によって例のごとく苦戦しているのである。