McCarran International Airport

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Airport


今はプライベートエアプレーンの空港となっているこの部分が、昔のラスベガス空港である。
1942年に“アラモ空港”の名で始まったこれは、なんとデビークロケットの子孫ジョージクロケットという人が作っている。
ある程度の歳なら誰もが知っている、あのアラモ砦のデビークロケットである。
その後クラークカウンティーがここを買い取って名称もマッカラン空港となり、さらに敷地も拡張移動して現在の場所になった。
今の空港は何度か改修されたそうだが、サンフランシスコ空港と比較すると大変に古く野暮ったくそして分かり難い作りになっている。
搭乗ゲートから荷物を取りに行くときトラムに乗らなければならず、これが事実上ワンウェイになっているから、間違って乗ると元の場所に戻ることができない。
サンフランシスコ空港は歩いて各ターミナルを移動できるし、エアトレインという乗り物を利用すれば、周回路だから間違えてもそのまま乗っているだけで目的のターミナルに着く。
ラスベガス空港は、新しい第三ターミナルでもなんとなく古く、時代遅れの雰囲気がある。
公共交通機関の遅れているラスベガスだから利用者の多くがレンタカーを利用するが、その為に空港からレンタカーセンターに行くバスに乗り換えなければならない。
サンフランシスコ空港も大昔はバス利用だったが、今はエアトレインでレンタカーセンターに行けるし街まで行く地下鉄もある。
ラスベガス空港はモノレールを乗り入れる計画があったのに、タクシー会社などの強硬な反対で頓挫している。
モノレールそのものはいくつかのホテル間をつないで運行している。しかし、どこも乗り場まで大変に遠く、最大の目標である“街と空港をつなぐ”ことができないため利用価値がほとんどない。
すべての工事が大変に遅く、それによって発生する交通渋滞に行政が無関心であるなど、カリフォルニア州の正反対なのがネバダである。
気楽に住んでいられる田舎のラスベガス。いろいろと規則が多くて嫌になるロスアンゼルスやサンフランシスコ。
どちらも一長一短とあきらめるしかない。
「税金をあまり取らないのだから、行政に期待してはいけない。」それがネバダ州なのだろう。