Old Photos

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これは、むかし家の近所を撮ったアナログ写真である。桜と思われそうだがプラムであり、その実を乾燥させたものがプルーンだ。



結局そのままラスベガスが気に入って、引っ越すことになった。
なんとなく思いついて、下調べから実行まで3カ月で済ませた。
大昔、日本に居た頃はアメリカに来るなど考えたこともなかった。それがふとした偶然のような機会で来てみたら、そこが人生の大きな転換点になった。
今こうしてやや突然と思えるほど簡単に決めた転居で、なんだか若い頃に戻ったような気分になっている。
これからは常識的な家賃の街に住める。まるでソビエト連邦や東ヨーロッパのように警察が市民を監視している街を離れ、普通の自由な人間として再び人生を歩み直せることが大変に嬉しい。

サンフランシスコに約34年住み、最近10年以上は常に生活苦に喘いでいた。理由はもちろん異常なまでに高騰した家賃である。
月収の大半か時にはそのすべてが家賃に消える街だったのである。
今サンフランシスコ市内の2LDKに住んで“ 普通の暮らし”をするには、月収6400ドル必要だと言われる。
人口そのものは昔とさほど変わっていないのに、車が大変に多くなり、生活の隅々まで無数の規則で縛られる街になってしまった。
犬を2匹以上飼ってはいけない。鳩に餌を与えたら罰金。商店が袋を無償提供してはいけない。パーキングメーターが日曜日も作動している。場所によっては24時間365日メーターになっている。そんてことをいちいち挙げていたらきりがないほど規則だらけの街になって、息がつまる。
東京の暮らしは、人も多くすべてが高く窮屈である。しかし、それを超える便利さや楽しさがある都会だと思う。
きっとニューヨークはここよりもっと酷い街なのだろうが、サンフランシスコも今は大変に生きていきにくい街になった。
気候が良い。街並みが美しい。しかし、かなりの金持ちでない限り生活が成り立たない街では意味がない。なによりも、あまりの細かい規則に辟易してきたのである。